変形性膝関節症はやっかいな病気です。一度発症したら、元に戻ることはないとされています。治療法としてはたくさんありますが、どれも完璧なものではなく一長一短なので、そのときそのときのベストの選択をするほうがよいでしょう。
変形性膝関節症治療には、日常の膝のメンテナンスによる方法と手術をする方法とがあります。まずは、日常生活では適度な運動を積極的に行い、肥満にならない食生活を心がけます。激しい動きや激しい運動などを控えますが、必ずしも安静にしていることがよいわけではありません。これに加えて、矯正器具を使用したり、サポーターを使用することで、補助的に日常の動作や膝の伸縮運動を支えようとするものがあります。そして、膝を守る働きもあります。
変形性膝関節症では膝は冷やすとよくないとされています。ですから、なるべく冷やさずに周りを覆うようにして、温めておくようなことも大切です。
あまりにも痛みがひどいときは、鎮痛薬を服用します。関節に直接注射をし、膝や関節にたまった液体を取り出す治療もあります。逆に炎症を抑えるためにヒアルロン酸を注入する場合もあります。
ここまではできるだけ、膝や体に負担をかけずに自然に治療を行うというものでしたが、最終的に痛みがひどく日常生活をするのに支障が出るようになれば、手術を行います。手術で完全に完治するということはありません。手術後もその他の治療法を継続していくわけですから、気の長い話となります。
変形性膝関節症の手術には半月板や関節軟骨を切除したり、整えたりし、膝を可動しやすくする方法です。また、別の方法では、O脚をX脚に矯正する方法があります。こちらは、長期の入院と療養が必要で、かなりハードルが高いものとなります。
人工関節に入れ替える手術もあります。人工関節を入れるわけですが、やはり耐用年数があり、20年ほどで入れ替える手術が必要になります。また、感染症や血栓症などを併発することもあるので、注意が必要です。